小学校現場で奮闘している広島の教師が、目ざす子どもの姿の実現のために「いい授業をしたい」「楽しい学校生活を提供したい」と集って学び合っています。


指導力アップを支える仕組みづくり

前回の「学級担任制から学年担任制への転換を」に対して、次のようなコメントをいただきました。

専科にしたところで、根本は変わらない。
力量がない教員が授業をすれば、荒れる。

逃げずに、教員の力量をあげることを考えるべき。
貴重なご意見、ありがとうございました。反論していただけることはうれしいことです。より論を重ねることできるからです。
学級崩壊に対する一番の対応策として必要なことは、ご意見の通り、個々の教員の授業力(教師力に含む)を上げることだと思っています。だからこそ「創」が生まれ、ここに今の活動があるのですから。
しかし、それだけでは「目ざす子どもの姿」を実現できないのです。現に、多くの学校で存在する崩壊学級等の実態を考える時、それらの課題に合った学校体制づくりは不可欠なのです。
「力量のない教員が授業をすれば、荒れる」とご指摘された、力不足の教員も含めた学校全体の力量を、どのようにして上げていくかということを考えなければ、学校が学校として機能しなくなるのです。
私たちは、「友と手を結んで知恵を出し合い、助け合いながら進もう」と、子どもたちに求めます。それはそのまま、学校内の教員集団が目ざすべき姿であると思うのです。
そうあるための、学校の仕組みづくりにむけた一つの提言でした。
繰り返しますが、学校を支える根底には、一人一人の教員の「指導力を高めたい」という意欲と実践力向上にあります。だからこそ、忙しい中で集い学び合う会員の研鑽ぶりが、一層まぶしく思えます。