小学校現場で奮闘している広島の教師が、目ざす子どもの姿の実現のために「いい授業をしたい」「楽しい学校生活を提供したい」と集って学び合っています。


書くことは見ること・考えること・・・・

今年度、創では「言葉の力」の育成を目指しています。

「読む」「書く」「話す」「聞く」のどれもが、言語力をつけるためにも人間力を高めるためにも大切な力で、それぞれは連動していることを、実践を踏まえながら研究を進めているところです。

 

その中の「書く」ことについて、目に留まった文章がありました。

 

先日他界した元広島市立緑井小学校長 井西敏恵 の校長室だより集「つぶやき」のあとがきに、

「子どものよさ、保護者や地域のよさ等は、子どもの活動を見続けることでわかる。そして、それを文章化することによって子どもの見方、子どもへのかかわり方がより深くなる。更にその文章化したものを教職員や保護者に発信することで、次に自分が何をすべきかわかってくる。このような考えで始めた通信ですが、実際にはそれぞれのよさをどれだけ見つけることができたかと問われると自信がありません。……」

と記していました。

 

また、小さい体の哲学者と呼ばれている 中島芭旺 の著書「見てる、知ってる、考えてる」には、次の一節がありました。

 

 本を書くという事は、

 自分という人間のことを知るという事。

 自分を見て、

 自分の頭の中を知りなぜそう思うのかを考える様になる。

 

 

「書くこと」は「見ること」「知ること」「整理すること」「理解すること」「考えること」……等につながる大切な活動であることを、期せずして二人の文章が語っていたのが目に留まり、心に残りました。