先日、高田敏子氏の詩「じっと見ていると」の学習を、2年生の子どもたちとしました。
そして、自分たちも高田さんをまねて、 いろいろなものをじっと見てその声を聞いた詩を創りました。
〇 えんぴつを じっと見ていたら
えんぴつが言ったの。
「しんがなくなるまで ちゃんとだいじにつかってね。」
〇 学校をじっと見ていたら
学校が言ったよ。
「きょうも みんな 元気に来るかなあ。」
〇 ぞうきんを見ていたら
ぞうきんが言いました。
「よごれたら きれいにあらうんだよ。」 等。
このように、自分以外のものと語り合うということは、立場を変えてそのものになり、その相手の気持ちを考えることであります。それを文章に表現することによって、対象の気持ちをより確かに認識し、どんな時でも相手の気持ちを思いやるという子どもたちの心を育てることにつながると考えています。
絵をかくときも同様です。
絵をかく対象と、心の中で語りながらかくように指導します。絵をかきながら対話し、そのものの気持ちを考えるという内面的な営みが、子どもたちの心を育て、よりよい表現につながると思うからです。
「ものに語るかける」「ものの気持ちを考える」、表現につなぐこんな活動を、意図的に取り入れたいものだと考えています。