先月21日に、平成29年3月公示予定の新学習指導要領解説が公開されました。
「よりよい社会を創る」という目標に向けて子どもたちが未来の創り手になるための必要な資質・能力を育むために、ポイントの一つとして挙げられた「カリキュラム・マネジメント」についての解説を、心躍る気持ちで読みました。
20年前の「総合的な学習」の再来と思えるような
・ 教科横断的な学び
・ 子どもや地域の現状に合わせて改善し続ける。
・ 外部の心的物的資源を効果的に活用する。
これらの側面によって、カリキュラムをマネジメントができるということです。
学校独自のカリキュラムの創造を任されているのです。
上記の三つの側面のどれもが、子どもたちの大きな成長を期待できると確信しています。
それは、20年前、日々激論を交わしながら「総合的な学習」に学校を挙げて取り組んだ経験の中で、教師としての喜びや自信を得たという思いからです。
「子どもが育っている」と感じた手応え、その子どもたちや同僚との信頼感、保護者や地域の人々の温かいまなざし等々は、正に「教育を創る」力がもたらせてくれたものだと思っています。
「総合的な学習」を創ることによって気づき、身につけた児童理解力や教育方法は、当然、総合的な学習以外の教科指導や学級経営に生かされ、人間としての「創造の喜びと意義」を知りました。
教師が生き生きと教育活動を創り続ける姿は、子どもたちの笑顔と深い学びを生みます。
「創」においても、私たちは、児童の意欲関心が高まり、自然な流れの中で学びを深めることのできる教科を合科的横断的に扱うことを推進しようとしています。
地域や多くの人たちに共に育ててもらう取組も進めようと心がけています。
更には、多くの教員が子どもたちにかかわるための交換授業や学年合同学習等のよさにも学ぼうとしています。
また、改訂の他の二つのポイント
・ 「育てるべき資質・能力」として挙げた「知識及び技能」「思考力、判断力、 表現力等」「学びに向かう力、人間性等」
・ 「主体的・対話的で深い学び」
これらにおいても、「創」での取組は開設当時から始まっています。
・ 勉強大好きっ子を育てる。
・ 主体的に、自ら考え判断して行動できる力を育てる。
・ 読む力、書く力、聞く力、話し合う力等の言語能力を高める。
・ 友と共に、やさしく強く学び合う力を育てる。
等を念頭に、各年の研究テーマに向かって研鑽を深めてきています。
本改訂のポイント「資質・能力」「カリキュラム・マネジメント」「主体的・対話的で深い学び」の提唱によって、私たちの目ざす教育実践環境が一層整ったと感じて、心強く思うのです。
これからも、教育実践力を高めるべく仲間と切磋琢磨して学びを深めていきましょう。