小学校現場で奮闘している広島の教師が、目ざす子どもの姿の実現のために「いい授業をしたい」「楽しい学校生活を提供したい」と集って学び合っています。


学習規律

新しい年度が始まりました。

4月の「創」では、新学年が始まる前に確認しておきたい「学習規律」をテーマとして米升先生の指導の元で、学び合いました。

 

今年度は、これまで以上に会員の生の声を聞きながら、テーマに沿って一緒に学びを深めていきたいと考えています。

 

 

学習規律は誰のために必要なのか(討論しながら考えたこと)

・ 教師の意識の底に「外からの見た目を気にする規律」「学級崩壊しないための規  律」「教師の都合のいい(管理しやすい)規律」がありはしないだろうか?

  そうではなく、子どもの自身のための規律、つまり子どもの将来につながる力とな るものでなければならないだろう。

  そんな規律を身につけさせるためには、一つ一つのきまりの中身について「なぜそ うしなければならないのか?」「なぜそれがいけないことなのか?」等を考え、話し 合い、納得するようにすることが必要である。

 

・ 身につけさせたい規律は、子どものいい姿から学び合うことが大切である。

 それがなぜいいのかを価値づけることも必要である。

  たとえば、「うなずきながら聞いている子」をほめる。話している方はしっかり聞 いてもらえていると感じてとても気持ちがいいと気づかせる。等

 

 

米升先生のまとめの話

・ あたたかい学級風土につながる学習規律を定着させたい。

・ 規律として示すのは必要最小限にとどめる。

・ すべての規律のベースは「聞く」にある。これを一番に考えて取り組む。

・ 「静かに、心を向けてあたたかく聞く」ーすべての教師が実施したい。

・ 発達障害を持つ子(上手に聞けない)がいるかもしれないと心に置いておく。

・ 子どもらしい姿が返せる範囲で身につけさせるようにする。

・ 「聞く」態度を身につけるためには、聞かざるを得ない状況をつくる。

・ 一人一人を大事にした規律を身につけさせてほしいし、教師はいつも謙虚であって ほしい。

・ 学び合うためには、話しやすい雰囲気で「話す」力も大事である。

・ また、分からないことは「教えて!」と言え、教え合うことも大事にしたい。

・ 納得から入る学習規律を心がけ、納得したきまりを増やそう。

 

 

会員の感想より

* 米升先生の「子どもらしく学ぶ」という言葉が印象に残りました。大人が教えす  ぎると、形ばかり気にする子どもになる。形から入らず、意義や意味を共有していく ことが大切だと分かりました。

  子どもの困り感から学習規律をスタートしていきたいと思います。

 

* 何のためのきまりかという必要感や価値づけを、子どもたちが納得した上で提示  し、徹底することが大事だと再認識しました。

  実際の授業で、今日教えていただいた ①聞く ②話す ③教え合う の大切なと ころを子どもたちと確認して進めようと思います。

 

 

 学習規律についてのこの学びが、各学級できっと生かされていることと思います。

次回での報告が楽しみです。